キョンくんブログ
娘たちに送る、大学卒業までの学習記録
閑話休題

小学校受検を行わない判断

皆様、こんにちは。キョンくんです。

本日は私立小学校受験の説明会に参加した結果、受験をしないと判断した経緯を書きたいと思います。設備面や教育面で自由度が高い私立の一貫校。なかなか良いのではとも思いましたが、落ち着いて考えた時、娘たちを通わせるのはやめようとなりました。そのあたりについての備忘録です。

説明会参加の経緯

娘たちが通っている英語プリスクールですが、地方の中ではなかなか費用が高いです。その結果、通わせている親御さんたちは、ちゃんとしている雰囲気をまとっています。そして、このプリスクールから一定数の子たちが、この私立小学校に通っています。それなりに礼儀を叩き込まれ、英語もできる子どもたち。将来の投資価値として私立小学校からすれば注目の的でしょう。というわけで、このプリスクールのためだけの説明会が開催されました。

私の基本的な価値観として「まずは話を聞いてみる」というのが有りますので、行かないという判断を最終的にするにしても、まずは情報を得てから判断しようと思いました。

どういった学校だったか

ミッション系のこども園/小学校/中学校/高校/大学と一貫教育を行っている学校法人です。授業の内容も英語が学年を経るごとに増えていくという、将来世界で活躍できる人材を育てようという考えのもと、運営がなされています。

説明会の内容としても、かなり興味深い話も有りましたし、今後も設備投資をしていく意思を感じ、変化を恐れない、良い学校だと思いました。IB教育の認定校でも有るので、将来の海外留学などにも、非常に有利と感じられました。小学校6年生には海外ホームステイが行われるなど、興味をそそられる内容が多かったです。

受検しない判断とその理由

しかしながら、我が家はこの学校を受検するという判断はしませんでした。小学校受検を考えている人が参考にできると思うので、以下に我が家の評価軸を整理して記載しておきます。

1.どこでどういった活躍をしてほしいか
これが一番の理由になりうると思います。上記の通り、その私立小学校は順次英語の比重が増えていき、小学校高学年では7割近くが英語での授業となりました。そして中学校に上がった後も、小学校組は英語中心の特別クラスに所属するとのことでした。

我が家は、娘たちが海外に行って勉強してほしい、ということは全く思っていません。私の妻は日本に留学して苦労して学問を続け、現在JTCで働いています。その苦労話を聞くにつけ、子どもたちには自身で調べるでも無い限り、海外留学は積極的に勧めるつもりは有りません。苦労したロールモデルが目の前に居るのですから、軽々な判断はできないのです。

日本人が最も輝けて、かつ住み良い国はどこかと言えば、論ずるまでもなく日本です。なので、私たち夫婦は子供には日本でしっかり勉強してほしいと考えています。マイノリティになることで差別されやすくなる環境へわざわざ行かせる必要はないでしょう。

2.母語の思考力を学校と家で鍛えさせたい
確かに我が家は現在、プリスクールで英語教育を行わせていますが、家では全て日本語です。妻の母国語もオンラインレッスンだけにしていて、耳を良くしていくことを主軸にしています。最も鍛えやすい母語をしっかりと浸透させることを第一に考えるべきというのが、我が家の偽らざる思いです。

なので、小学校以降も英語の比重が多いというのは、我が家の方針と相反します。

3.勤労家庭は色々な人を知っておくべき
いくぶん、抽象的な書き方になりました。平たく言えば、金持ちの資産家であれば、こういう私立小学校に行けば良いのだと思います。なぜなら、付き合う仕事仲間や友人を一生涯選ぶ立場になるからです。であれば、変な人とつるむ必要はありません。高い学費を払って、良い学校に行くべきでしょう。

しかし、我が家は共働きの一般家庭です。なので、将来にわたって、様々な人と付き合う可能性を秘めています。そう考えれば、年を経てから変な人に関わるよりも、若いうちにそういった存在を知っておき、中学校に上る前にはそういった人から逃げる術を身につけておくべきでしょう。小学生はまだまだ純粋です、相対的にですが。なので、その期間中に社会勉強をさせておきたいと考えています。

日本人の半分は偏差値50未満なのですから。

4.相対評価で勝ち組に据えておきたい
我が家の場合、私立小学校に行ったら、経済力は確実に平均以下に位置します。子供心にお金について心配させることは避けたいです。それに、習い事をお金の面から自由に考えることもできなくなると思います。これも子供にとって大きなディスアドバンテージでしょう。

対して公立小学校だとどうか。地方JTC共働きパワーカップルの我が家に勝てる家は少ないです。そうなれば、子供にお金の心配をさせないことができます。これは非常に重要な論点でしょう。特に我が家は娘二人ですからね。あまりお金で苦労させたくは有りません。

5.近所付き合いの難しさ
我が家だけが私立小学校に行くと、公立小学校の子とは帰る時間も異なりますし、近所の友人はできないだろうことは想像がつきます。共通の会話もないですし、孤立することが怖いです。親同士が仲良くても、やはり一線を越えるのは並大抵のことでは有りませんから。であれば、きちんと近所のコミュニティに所属するのも大事だろうと考えています。幸いにも、それなりに裕福な地区に住んでいるので。

6.お金
もちろん、お金が高いのは理由に入ります。コスパを考える時点で、我が家に私立小学校は高嶺の花だということでしょう。しかし、お金があったとしても、我が家はこの学校へ入れることはないでしょう。上記1〜5の価値判断により、端から対象外なのですから。

まとめ

小学校受検において、我が家の判断基準を書かせていただきました。皆様の参考になれば幸いです。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。