キョンくんブログ
娘たちに送る、大学卒業までの学習記録
閑話休題

後期英語勢が早期英語勢に追いつく努力量

皆様、こんにちは。キョンくんです。

今回の話は、尊敬する妻の話です。

幼少期に英語を勉強しなかった時、英語ネイティブになるためにはどれほどの努力量が必要となるかを「間接的」に書いたものです。

Xでは日夜早期英語の素晴らしさを説くポストが蔓延し、反対にゆっくり始めても問題ないと主張する方々も大勢います。僕は早期英語は大賛成なのですが、後期英語でダメかというと、そんな事もないとも考えています。ただし、尋常ならざる努力が必要なだけです。それを少し婉曲的ではありますが、示していこうと思います。

示し方ですが、妻の経験談をここで書こうと思います。18歳で全く日本語ができない状態で来日し、10年以上経った現在ではネイティブを超えるレベルの日本語を操り、イントネーションも完璧な、どこにでも居る訳のない、妻の話です。一体どれくらいの努力を積めば、第二言語でネイティブになれるのか(超えられるのか)、それを示していきたいと思います。妻の日本語学習履歴をそっくりそのまま英語にも当てはめてパクれば、英語でも同じようにネイティブになれるかもしれない、という、めちゃくちゃなロジックです。

とはいえ、日本語は世界でもトップクラスに習得が難しい言語とされています。そんな日本語を学習する負荷を正確に測り英語に当てはめて考えれば、ある程度実態が見えてくるのではと推測します。

なお、身内とはいえ僕の話ではないので、ここからはかなり抽象的に簡略化します。

目標設定

まずは最終到達点です。

日本語でネイティブであること。尊敬語、謙譲語、丁寧語を完璧に使いこなし、オノマトペや行間を理解できる状態であること。テレビのお笑いも難なく理解しタイムリーに笑う事ができ、日本人特有文化について雑談を同僚と行えること。なんなら純ジャパの旦那を日本語のみでロジックも含めてコテンパンにできること。

上記が現在の妻です。英語ネイティブという皆様の想像というのは、日本語に当てはめると、こんな所なのではないでしょうか。「日本語」を「英語」に置き換えれば、十分イメージできるのではないでしょうか。

妻の略歴

簡単に記載します。

・高校卒業後、来日して日本語学校へ
・2年後、大学入学(かなり有名な大学です)
・4年後、大学院入学(同大学)
・2年後、プライム企業入社(外国人枠ではない)

妻は普段話していると、どこにでも居る、ただの魅力的な人間と思えます。ただ、少なくとも有る一点については鬼才だったと僕は思っています。それは最後に書きます。

日本語学校

2年間毎日浴びるほど勉強していたそうです。授業を午前に受けて午後は復習。完璧になるまでやり切り、次の日にまた新たな単元を学び、それを午後に叩き込む。聞いた感じでは、大学受験生のような勉強量をしていたのでは、と思われます。

大学入学

2年間でかなりのレベルにまで到達しており、普通に大学内でコミュニケーションを取れるレベルだったようです。アルバイトは居酒屋等によって料理名を覚えつつ、うるさい中でも聞き取れる日本語力を得ていったのではないかと推測します。

大学院入学

ここでも大学時代と同様の生活をしていたようです。聞く限り、このあたりで日本語力はある程度の完成を見たようです。つまり、計8年間、ひたすら日本語のみのシャワーを浴び続ける生活です。

プライム企業入社

外国人枠ではなく、一般的な枠で競争して勝ちました。正直、恐ろしいレベルです。

出会った時

もう完成されていました。普通に日本人として見てしまうレベルです。僕が全く使いこなせない敬語も完璧でした。(見目麗しいので、メロメロでした)

結論

10年近い年月を日本語に費やせばイントネーション等も含めて違和感のないネイティブになることは可能と思われます。これは妻の友人たち(同様に来日して活躍中)を見ていても、それくらいかかるんだろうな、ということが想定されます。

そして妻が鬼才だと思う一点、というのは「やり抜く力」です。説明不要かと思います。僕には中々できないと思いますし、本当に尊敬しているところです。

最後に

これだけの努力量を日本語に対して費やす時間、僕たちにはどれくらい有るんだろうか、と思います。英語は麻疹みたいなものかもしれません、さっさと罹患しとくべきです。負荷は大きいかもしれませんが、幼少期にやっとく意味は大いにあると思います。大人になってから掛けなければならない時間が圧倒的に減ると思うからです。

以上